素晴らしい日本国内の旅

日本という国は自然、文化ともに素晴らしいところです、 そんな日本国内の各所を巡ります、

平成日本紀行(157) 宮崎 「古事記と神代の譜系」(2)

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 平成日本紀行(157) 宮崎 「古事記と神代の譜系」(2)  ,





イザナキ、イザナミからイワレヒコ(神武天皇)までの「神々の譜系」





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ニニギの降臨からカムヤマトイワレビコ神武天皇)の誕生まで・・! 、

天孫降臨から神武東征まで 、
高天原ではアマテラスの子のアメノオシホミミ天忍穂耳尊英彦山神宮・福岡県)に子供が生まれ、その子である「ニニギノミコト」(瓊瓊杵尊川内市・新田神社、霧島神宮)は、下界を治めるためにサルタヒコ(猿田彦大神道祖神の祖とも言われる)の先導によって高天原から筑紫(古代九州の総称)の高千穂の峰に天降った。 

この時、アマテラスはニニギに御守の宝物である「三種の神器」(皇位の宝標として歴代の天皇が受け継いできている三つの宝物、すなわち八咫鏡(ヤタノカガミ)、天叢雲剣(アマノムラクモノツルキ゛)、八尺瓊曲玉(ヤサカニノマガタマ)を授けた。 


天降った後ニニギは、オオヤマズミの娘・コノハナノサクヤヒメ(木花之開耶姫:富士山の霊神、浅間神社の祭神))と結婚し、ホデリノミコト(火照命)とホオリノミコト(火遠理命)、つまり海で魚をとるのに長じた「海幸彦」(うみひこ)と、山での獲物の狩りに長けた「山幸彦」(やまひこ:青島神社鹿児島神宮)を生む。 

成長した山幸彦は兄の仕事をしてみたくなり、海幸彦に頼んで狩りと釣りの道具を交換する。しかし、弟は釣り針を魚に獲られて無くしてしまい、自分の剣を砕いて1000本もの釣り針をつくって返そうとしたが、兄は赦さず、無くした釣り針を返せという。 

困りはてた弟の前にシオヅチノカミ(塩椎神:海神・青島神社)という老人が現れて、海神(ワタツミ)の宮殿へ行って相談する事をアドバイスする。 

いわれるままに亀の背中に乗って海神の宮殿を訪ねた。(浦島太郎伝説、鵜戸神宮の「亀岩」がそれである) 
宮殿についた山幸彦はトヨタマヒメに出会い、親しくなって結婚する。 
妊娠したトヨタマヒメ豊玉姫:海神の娘・乙姫さん、青島神社)は子供を生むために海からやってくる。

この時、山幸彦は鵜(う)の羽で屋根をふいた産屋をつくった。 
妻は生まれたままの姿になって出産するから絶対に見るなと頼むが、不思議に思った夫はつい覗いて見てしまう。
すると、妻は大きなワニの姿になって陣痛に耐えていた。 
恥ずかしさのあまりトヨタマヒメは生まれたばかりのウガヤフキアエズ鵜葦草葦不合命鵜戸神宮)を残したまま、海に帰ってしまう。

しかし、夫や子供への恋しい気持ちからトヨタマヒメは、妹のタマヨリヒメ(玉依毘売命玉依姫尊)を地上に遣わす。

やがてウガヤフキアエズとタマヨリヒメは結婚し、二人からは四人の子供が生まれ、その末の弟がワカミケヌノミコト(若御毛沼尊・神日本磐余彦火火出見尊:カムヤマトイワレビコホホデミ)といわれる後の神武天皇橿原神宮宮崎神宮)で、日本の初代天皇として即位することになる。


即位した神武天皇 、
日向の高千穂宮にいたカムヤマト(神武天皇)は、大八島(日本国)の政事(まつりごと・政治)を行うのに適した場所を何処か・・?と相談して、その結果、「青山をめぐらす東方の地」(近畿地方)を決定し、そこを目指すことになって長い旅・東征の戦いが始まるのである。

日向の美々津(日向市)の湊を出発したカムヤマトは、軍船で瀬戸内海を進み、河内の白肩津(しらかたのつ)に上陸、そのまま生駒山を越えて大和に入ろうとしたところ、その土地の豪族の激しい抵抗にあって進むことができなかった。 

そのため、まっすぐ進むのをあきらめ、紀伊半島へ迂回して熊野から吉野を経て大和に入り、先ず大和の国の平定に成功する。

この後、カムヤマトは辛酉(しんゆう・干支。エトの一つ、かのととり)の年の正月一日に大和・橿原宮(畝傍・橿原神宮)を興し、この地で即位して初代天皇である「神武天皇」になったというわけである。 
即位の年は紀元前660年とされている。(紀元元年・紀元節) 


浦島太』 幼年唱歌(明治33年)
むかしむかし 浦島は
助けたかめに 連れられて
りゅうぐう城へ 来て見れば
絵にもかけない 美つくし

おとひめ様の ごちそうに
たいやひらめの 舞踊り
ただ珍しく 面白く
月日のたつのも 夢のうち


紀元節の歌』 小学唱歌 明治25年 高崎正風
雲にそびゆる 高千穂の 
高根おろしに 草も木も 
なびきふしけん 大御代を 
仰ぐ今日こそ 楽しけれ

空に輝く 日の本の 
万の国に たぐいなき 
国のみはしら たてし世を 
仰ぐ今日こそ 楽しけれ


次回は、私観・「神話と古代史

  
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