素晴らしい日本国内の旅

日本という国は自然、文化ともに素晴らしいところです、 そんな日本国内の各所を巡ります、

平成日本紀行(129)湯布院 「湯布と由布」


九州地方の皆さん、此の度の大震災に謹んでお見舞い申し上げます。
(この記事は震災以前のものです)




『九州紀行』は以下にも記載してます(主に写真主体)
九州紀行」; http://orimasa2009.web.fc2.com/kyusyu.htm
九州紀行」; http://sky.geocities.jp/orimasa2010/






 平成日本紀行(129)湯布院 「湯布と由布」   、  





写真:宝泉寺温泉・「石櫃の湯」





写真:九州の名山:由布岳(標高・1584m)




旅の記録;「日本一周」へリンクします

湯の町・宝泉寺、湯布院、別府へ・・、

国道387に標識があって「ファームロード」と書かれていた、広域農道のことだろう。 
2車線幅のなだらかなカーブの道、車も格段に少なく快走である。
この先から次第に山間部に入り、くねくねした道は一寸した峠越えという感じである、まもなく亀石峠に着いた。 

標高800メートルで四方の視界が良く清々とした結構な場所である。 
ここは既に県境のようで、これより大分県九重町であった。 
下ったところに宝泉寺温泉があり覗いて見た。

名前の通り以前は「宝泉寺」というお寺があったというが、現在はお寺は残っていないようだ。 

川沿いに数件の鄙びた温泉宿が並んでいて、実に雰囲気が良い。 
心地よい清流の木橋(太鼓橋)を渡った場所に、風情の良い共同露天風呂の「石櫃の湯」というがあった。 

石櫃とは棺桶のことで何かお寺に関係がありそうだが、確かに露天風呂の横にお堂があって、何故かそこに石櫃が鎮座している。
簡単な男女別の脱衣所はあるが、湯船は一つで混浴になっている。


宝泉寺温泉は、作家・檀一雄氏がふらりと立ち寄り、入湯したことでも地元では知られ、「澄み通ったお湯が絶えずあふれ出していた・・」と短編・「女の牧歌」に記している。

檀が投宿した「湯本屋」(現、宝泉寺観光ホテル)には、その名も「檀の湯」というのがあるらしい。


檀一雄は破天荒な人生を送ったことでも知られ、有名な自伝的ベストセラー小説「火宅の人」は映画にもなった。
長女には小生も好む清楚な女優・「檀ふみ」がいる。

宝泉寺温泉九重九湯の一つで、平安期には開けていたという古湯である。
因みに、九重九湯とは宝泉寺温泉のほか近在の壁湯温泉川底温泉、龍門温泉、湯坪温泉筋湯温泉筌の口温泉(うけのくち)、長者原温泉寒の地獄温泉を指す。 



山峡の地も九重町あたりからは町並みも表れてきて賑やかになり、伴って国道210号と九州高速・大分道が並行するようになる。 
しかし、すぐまた山中へ分け入るようになり、その峠が湯布院の手前の「水分峠」と言われる所である。 

別府と阿蘇一の宮九重連山を跨ぐ県道11号・やまなみハイウェイが交差する峠でもあり、かつ福岡と大分とを結ぶ国道210号線の最高所(標高707m)である。 
並行してきた大分道がいつの間に消えたと思ったら、この下がトンネルになっているらしい。 
ここは三国の分水嶺で九重、玖珠、湯布院の各町の境界でもある。 
普通なら「分水峠」と称するところ、「水分峠」という呼称の訳は定かでない。 

峠にはドライブインの他、スタンド、コンビニまである盛況である。 
下りきった所に今度は「道の駅・ゆふいん」があった、“ゆふいん”と「かな文字」で書かれているのが判る気がする。 

“ゆふいん”は「湯布院」又は「由布院」と呼ばれる温泉地でもあり、このことは後の項目に譲るとして尚、湯布院には後日訪れる予定である。 


次回、 由布岳

  
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