素晴らしい日本国内の旅

日本という国は自然、文化ともに素晴らしいところです、 そんな日本国内の各所を巡ります、

18、世界遺産;厳島神社の概説 「清盛と平家納経」



 18、世界遺産厳島神社の概説 「清盛と平家納経」 



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平家の栄華を今に伝える「平家納経」とは、

厳島神社には平家の生み出した美の傑作である、国宝の「平家納経」が伝えられています。
これは長寛二年、清盛が平家の繁栄を願って厳島に奉納したといわれる三十二巻におよぶ経文のことで、制作には一門の一人ひとりが当たったとされています。

その豪華な装飾は他に比類を見ないもので、まさに平家の栄華の絶頂を示すものといえます。


現在は厳島神社宝物館に模写が展示されているので、ご覧になった方も多いと思いますが、各経文に華麗できらびやかな装飾が施され、神社に奉納する経文にこれだけの費用と手間をかけるものかと、驚嘆させられてしまうほどです。


平家納経というのは、平家一門が平清盛を中心として厳島神社に奉納した「法華一品経」。国宝。長寛2 (1164) 年の供養願文をもつ。「法華経」 28品,開経「無量義経」,結経「観普賢経」,さらに「阿弥陀経」、「般若心経」各1巻の 32巻に願文を合せた計 33巻から成るとされております。

此処で、神社にどうして仏教の経典を奉納するのかという疑問もあります。
清盛の時代は既に「神仏習合」といって、神仏が一体化されており、しかもほぼ神社の多くは寺の管理下にありました。

状態として仏教に取り込まれる形になってしまい、神道の神々も本地垂迹として仏の化身という解釈になりました。 ですから多くの神社では読経を行うことも本尊として仏を祭ることも普通にしていたわけです。 平民でも神社に祈願に行き、読経をするということがあります。

此の後に記載しますが、厳島神社は清盛が中国貿易のため、中国の観音信仰の聖地-普陀山(普陀落山)を模したとということが常識になっています。つまり貿易船が出航の時に無事を願い、帰航したときに無事を感謝する目印でもあったとしています。
これに倣って造られたのが厳島神社だとしています。
そのため本尊は宗像三神であり、弁財天、そして観世音菩薩でした。 この観音像は普陀山から伝わったとも言われています。



この平家納経にも、やはり一門の総帥である清盛の“美意識”が反映されています。
貴族にはないスケールの大きさと、武士のもっていない華麗さ、其れにその独特のセンスの中に併せ持っていたのが、それが清盛なのです。

因みに、平家の全盛時には六波羅や西八条などに邸宅を構えていた清盛ですが、六波羅の清盛邸の「泉殿」や、福原にあった別荘の「雪ノ御所」も、おそらく豪奢なものだったことに違いないでしょう。

これらは、平家都落ちの際に一門の手で焼き払われてしまい、現在では目で見ることはおろか、どこの場所にあったかも定かではないのです。



次回、 厳島神社の地形的背景」

  
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