素晴らしい日本国内の旅

日本という国は自然、文化ともに素晴らしいところです、 そんな日本国内の各所を巡ります、

四国地方・徳島県; 阿波鳴門 「四国と霊場・Ⅱ」



四国地方徳島県; 阿波鳴門 「四国と霊場・Ⅱ」 






四国の霊場の位置



巡礼者  (Wik)




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四国の観音霊場の巡拝は、巡礼と言わず一般に「遍路」と言うらしい、「辺路」に通じている。 
お遍路さんが着用する白い衣は死に装束といわれ、手にする金剛杖には五輪の梵字が刻まれ墓標そのものであるとするし、菅笠は、弘法大師と共に行くという意味で「同行二人」と記入する慣わしがあるという。 
遍路は、昔は辺鄙(へんぴ)の地を巡る道、即ち「辺路」で、死を覚悟した厳しい「修行」だった。 お遍路さんは何日も、何十日も懸けて弘法大師のご利益を戴くのである。
小生は車で、しかもアッという間の観光遍路で、もうとう、ご利益などは望むべくもないが、参拝に際し旅先の安全くらいは願いたい。


今から1200年前に、弘法大師が人々に災難を除くために開いた霊場が四国霊場である。
大師は、奈良後期の774年、地元、讃岐国多度郡屏風ケ浦(現75番・善通寺誕生院)に生まれている。 
幼少のころより高い教育を受け、歴史や文学などを勉強し、基礎的な力をつけた。 
ある時出家し、名を無空と改めて山岳修行者に身を投じ、石鎚山等で厳しい修業を重ねた。20歳のとき、和泉国槙尾山寺(西国四番札所)で得度出家し、名を「空海」と改める。

延暦23年(804年)、空海30才のとき、時の政府より最澄(さいちょう・延暦寺開祖)らととに遣唐使として中国(唐)へ派遣され、2年間西明寺で修行している。 42歳で、自身の宗教的な体験を一層深めるため、天皇の許可を得て「高野山」に堂宇を建立した。
その高野山の金剛峰寺において入定(聖者の死去)している、62歳であった。 延喜21年(921年)、醍醐天皇より「弘法大師」号を贈られた。 
大師の教えは、現世に理想の社会を築き、人すべてがそのまま仏となって幸わせが得られるという極めて現実的なものである。

ところで、四国八十八ヵ所は、弘仁6年(815年)弘法大師42歳のときに開創され、後に大師の高弟が大師の足跡を遍歴したのが霊場めぐりの始まりとも云われる。
八十八という数字は、八十八の煩悩に由来するとか、「」の字を分解したことによるとか、あるいは男四十二、女三十三、子供十三の厄年を合わせたともいわれている。
その四国の観音霊寺には、発心の道場菩提心を起すこと):阿波・徳島 23寺、修行の道場(悟りを求めて仏の教えを実践すること):土佐・高知 16寺、菩提の道場(仏の悟り,煩悩を断じ、真理を明らかに知って得られる境地):伊予・愛媛 26寺、涅槃の道場(煩悩を断じて絶対的な静寂に達した状態。仏教における理想の境地):讃岐・香川 23寺の八十八ヶ寺が存在しする。 

四国を一周する遍路巡拝は、一人でも同行二人、つまり大師と共に巡り、心身を研き、八十八の煩悩を一つ一つ取り除き、自分自身を見つめ直す修行の旅である。 
また宗派を問わず、お参りをされる方々の願いが成就される信仰の場でもある。


次回、更に四国と霊場

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